現在も、SL(蒸気機関車)の走る静岡県島田市。
山々の紅葉、エメラルドグリーン色の川、大間ダム、夢の吊り橋など美しい観光スポットが続きます。

写真は最初に見えて来た「川根温泉」。ここは川根茶で有名な静岡県のお茶どころ。
山すそに植えられている茶畑が見えます。
11月下旬には紅葉が美しく、鉄橋やエメラルドグリーン色に流れる川など、絶景スポットが多くあるので、たくさんの観光客も訪れます。
私の行った11月下旬は、紅葉も見頃で天気も晴れ。
多くの「撮り鉄」(鉄道の写真をとるため絶景スポットでカメラを構える鉄道ファン)の皆さんが、道路脇に陣取っていらっしゃいました。
絶景スポットは多くあり、線路も長く続くので、思い思いの場所に散らばっておられます。
通るSLを見ようと待っている方々は、撮り鉄さんばかりではありません。
カメラを構えるお兄さんやおじさまの他、熟年夫婦、年配の方、女性、家族連れと様々。
撮り鉄さんの雰囲気で、そろそろSLが通るな、と分かります。
我が家も全く撮る気は無かったのですが、グッドタイミングでSL通過。


『シュッシュッポッポッ』と、まさに「ザ・SL」がやって来て…


なんとも情緒たっぷりな線路を走って去ってゆく。
黒い煙を上げて、紅葉に囲まれた山間を川を見下ろすように走るSLは、本当に絵になる。
SLの車窓には多くの観光客の方が乗車されているのが見え、とてもにぎわっています。 車両編成も長く、タイムスリップしたかのような高揚と、幸福感がありました。
撮り鉄さんに挨拶するのか、お客さんに喜んでもらうためか、
「ポーーーッ」という汽笛をならし、 これでもかというような、「SL」感を演出。
特に鉄道ファンでもない私ですが、さすが人気スポットだけあるな、と貫禄をみせる観光地。 「SLっていいな」と、ちょっと思います。
さて、SLのある大井川鐵道の金谷駅をすぎ、車で曲がりくねった山道を進むと、寸又峡温泉へと続きます。
道路沿いの眼下に流れるエメラルドグリーン色の川。
透き通った透明ではなく、白濁していますが、緑は濃く、はっきりと色が分かります。

車道沿いにも各家々それぞれに、所狭しと続く茶畑。
有名な「川根茶」です。

山は、自然の紅葉を見せる美しい色合いの他、スギの植林で深い緑をたたえる部分など林業も行われていました。

そして寸又峡温泉、大間ダム、夢の大橋へ。

寸又峡、山の中の自然を感じさせる広い駐車場は無料でした。
到着した寸又峡は、警察官が立っているほどの賑わい。
観光バスも多く発着しています。

この案内所の右の道が、山に進む一本道。ここを上っていきます。

道の上がり始めは、こんな感じ。


おでん、五平餅、おしるこ、甘酒などのメニューがある屋台のお店には、行列が。
山の上なので寒いです。
ダウンを着ている方も多かった。
そこでの飲むお汁粉は本当に温まる。
道沿いにはお洒落なお店も並びます。




温泉旅館もあり、お食事どころ、神社、わき水、、おみやげ屋さん…、と 一泊で来ると、もっと楽しめそう。




まさに、こんなカモシカの本物に、途中、出会いました。

真っ赤に色づく紅葉。


鉄道「大間駅」。
昭和43年まで通っていた鉄道の、昔の駅跡。
山の上ですが、栄えていたそうです。



旧大間駅を過ぎたら、道案内板。
この先にお店はなく、ここから山沿いの道を進みます。



山沿いの道を進むとトンネル出現。
トンネル前、左側に見える山肌の急斜面。
写真に写っているような金網は無いところでしたが、このような急なところを突然、すごいスピードでカモシカが降りてきました。
まさに看板のような、カモシカに遭遇。
断崖の山からいきなり下りてきて、私たちの歩いている道路にでてきたかと思うと、
あっという間に、渡って反対側の柵を越えて断崖に飛び込み、下に降りていきました。
たくさん人がいましたが、カモシカは人に目もくれずって感じ。
人の方は、「あっ、カモシカだ!」ということで、降りていった断崖を人だかりで見ていました。
カモシカって黒いんですね。
野生のカモシカ、はじめてみました。
あっという間の出来事で、写真なんて余裕はなし。
(皆そんな感じ)
そして、断崖を易々とおりられる強靱的な能力に驚き。
他には「サル」2匹にも遭遇。
木の上で、枝を伝っていましたが、結構枝の先の方まで来るんですね。
子供達が、「折れるよ~」と、注意していました。(笑)
ライバルなのか関係性は不明ですが、サルの近くにはカラスも一匹、
明らかに、サルを意識してとまっていました。
トンネルを抜けると、「大間ダム」。
トンネルの出口に、小学生向け? クイズの書かれた看板も。



トンネルを抜けた先にある階段を降りると、夢の大橋までの道に進みます。


夢の大橋は、紅葉シーズンと5月の連休は一方通行となるそうです。
大橋を渡った後は急な坂道となるため、体力に自信のない方は、上からのスポットで見学だけにしてください、という看板が立っていました。
それでも渡りたい方が多く、午後3時に到着したときには、
大橋を渡るための順番を待つ、長い行列が。
渡らない方は、階段を降りずに進むと、夢の大橋の全景が見られるそうです。
小さな子供を連れた家族連れや、デートできたと思われる若いカップル。お年寄り、熟年夫婦など、
それぞれの年代で皆が楽しめる、景色の美しいところでした。
山には自然に紅葉しているところと、その一角だけ全く紅葉していないスギの植林部分が混在しています。
日本の美しい田舎のイメージ。
山道を走って辿り着く、のどかな感じの所ですが、
風景が本当に美しいので、観光の名所として、すたれそうにないな、という感じの、よい観光スポットです。
温泉がでるので、旅館も充実。 またスポットが沢山あり、四季折々に道すがら長く楽しめそうです。
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楽天トラベル。 詳しい旅行プランが調べられます。 光山荘は、この記事の写真にも写っています。バス停に近く便利なところにありました。
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