『アドラー心理学 ―人生を変える思考スイッチの切り替え方』 人間関係の法則。
人間関係、いつも上手くできる、と自信を持っていらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、そうでない方も多いように思います。
上手くいくときはいくし、上手くいかないときはいかない。
行き当たりばったりというか、もはや運まかせ。(笑)
当たるも八卦当たらぬも八卦、みたいな。
(ちょっと違いますが。(笑))
出たとこ勝負?の相手次第という感じも多いかもしれません。
で、平積みで売っていた、この本。
『アドラー心理学 ―人生を変える思考スイッチの切り替え方― (スッキリわかるシリーズ) 』
アドラー心理学の本は、マンガで書かれたものなども含めて数多く出版されていますが、
今、時代はアドラー心理学かもしれません。
アルフレッド・アドラー医師は、二十世紀初頭にフロイト、ユングと並んで活躍した心理学の3大巨頭のお一人で、
近年このアドラー心理学が注目されてブームになり、数多くの本が出版されています。
アドラー医師によると、人の悩みはすべて人間関係のことだそうですが、
人間関係の悩みに関する法則が研究されて書かれており、
どのような考え方に立ってどう思考し、行動すべきか、という道しるべが記されています。
数人の人に噂話をされただけで、周りが全て敵だらけのように感じたり、
周りの理不尽な態度に怒ったり、また逆に、
自分に自信が持てずに、断れず、人に対して良い人でいることしかできないなど、
人にはタイプや悩みのパターンがありますが、
自分がどんな思考回路を持っているのか、それには個性があり、
その考え方のパターンを分類し、バランスのとれた考え方で適切な行動ができるように解説しています。
また動かせない過去にこだわって動けなくなるのではなく、過去から学び、自分がどのように行動していくことで乗り越えるかという、前向きな解決策を打ち出せるように書いていることも特徴かもしれません。
自分が当然だと思っている「思考回路」。
実はそれには個性があり、みんなが同じような思考回路を持つわけではない。
自分の思考回路が、第三者からみたり、冷静に考えたときに、
バランスよく判断されたものなのか、
それともその思考回路自体を変えるべきなのか。
いつも同じような悩みにぶつかる方は、その思考回路自体を変える必要があるかもしれません。
自分に自信を失っている方も、まわりの理不尽さに怒っている方も、
人間関係を見直したいと思うときに勉強になる本だと思います。