発達障害さんのなかには、いつも約束の時間に、間に合わせることの出来ない方がいるそうです。
私はなるべく遅刻したくないタイプで、早めに着くと安心。
遅刻の常習者ではないのですが、
その思考は、なぜか分かります。
例えば約束が「6時」だとすると、
「6時」という印象だけを強く心に残してしまい、
6時に会うから、5時から準備する、という「5時」という数字が頭に浮かびません。
(もしかしたら私も、ちゃんと計算しないと浮かばないから分かるのかも。)
「6時」になって、「あっ、待ち合わせ時間だ」と思い、急に動き出す。
間に合わない、と慌てる気持ちはあるけれど、時すでに遅し。
6時の待ち合わせに、6時に動き出したのでは、当然間に合わず、遅刻。
しかも、準備も定型さんのように要領よく効率的に進められるわけではなく
定型さんの5時よりも早い、4時半から準備する必要があったりすると、
(出掛ける前に、なぜかお風呂に入って髪を洗い着替えて出かける、などと、完璧?を目指したり)
この「4時半」というキーワードを頭に描けないと、毎回待ち合わせ時間の6時に慌てだして遅刻、ということになりがちだったりします。
ここまでギリギリでなくても、時間の見積もりが甘く、
6時の15分前になって、慌てだして間に合わなかったり、
とにかく、「今から準備する」というタイミングを逃す。
これがよくある遅刻のパターンかもしれません。
主婦の夕食作りもしかり、
6時の夕食なのに、そのことに気がつくのが6時。
「6時だ、夕食の時間」というタイミングになって、
まだ、夕食作っていない、ということに気づく。
これが毎日で、
いつも間に合わない夕食作り。というようなことや、
ゴミ捨てに気がつくのは、いつも回収時間、なので回収車が出た直後にあわててゴミステーションに駆け込む、というタイミングでゴミを出しに行ったり、
もう全てがそんな感じで遅刻、ということも人によってはあるようです。
日常も、短期記憶が短い方は、
今日すること(ゴミ出しなど)を、朝覚えていても、出かける時間には忘れてすっぽかすということもあるように思います。
さて、この症状が困るほど強く出ている方も、軽い方も、
発達障害ではない方で、なぜか遅刻気味な方も、
対策としては、
まず、予定は「毎日」あると、思うこと。
何日後に約束しているとか、水曜日に約束している、とか、何日に約束している、とか、
明後日だな、という覚え方は、
「その日」に思い出すことができないのでNG。
忘れている率高し。
とにかく「毎日」、今日予定がある、と思って、カレンダーを見る。
(予定は、良く見えるところで、書きやすい場所に貼ってあるカレンダーに全て書いておくこと。
スマホをよく見る方は、スマホのスケジュールで管理しておくのも良いと思います。)
そして、「出掛ける準備を始める時間」に、スマホのアラームをセット。
予定時間は、いつも忘れているわけではなく、
少し前には覚えていたり、思い出す瞬間があるのに、
「その日」「その時」に忘れてしまっているため、実行できないということが多いので、
その日、その時、「準備を始める時間」に気がつくように、アラームをセットしておく。
アラームが鳴ると、何かあったっけ、と思ってカレンダーを確認、
今から出掛ける用意をしなければ、と思って実行し始める。という感じ。
遅刻も、家族が一緒に住んでいたり、適切なタイミングで声をかけてくれる人がいると、
遅刻しないで済む。というパターンが多いので、
家族がいれば、声をかけてもらうように依頼しておく、
家族がいなければ(家族がいても念押しに)スマホのアラームをセットしておくと気がつけます。
約束を覚えている時、思い出した瞬間に、セットしておくと、
その後にうっかりして忘れてしまっても大丈夫。
(発達障害さんは、今おぼえていても、すぐに忘れる傾向があることがあるので、忘れる前に、
思い出した瞬間にすかさずカレンダーに書いてアラームをセットしておくと良いようです。)
これでかなり、うっかり遅刻はせずに、間に合わせることが出来るようになる方も多いと思います。