発達障害さんは、自分の特徴を把握して、分かりやすいマニュアルを考える。
NHKのテレビでは、発達障害について広く知ってもらえるように放送しているそうです。
もし、周りの人とは違う、変わり者の自分を感じているなら、
もしかして、発達障害なのかもしれません。
集中すると音が聞こえなくなる、
(耳自体が悪いわけでなく、意識をそらしていると聞き取れない、ということなので、
他人から誤解され、無視していると思われることがある)
1をして、2をして、3をする、というような説明は、短期記憶が続かず、
3をするという説明の時点で1を覚えていられないため、分かりづらい、
「今」起こっていることは分かるが、次に何が起こるのかの予測ができず、
料理の手順が分からなかったり、時間通りに待ち合わせに行けなかったりする、
好きなことを始めると、止まらず、集中して長時間を過ごす(過集中)、
そんなことがいくつか当てはまったら、そして自分自身が人と違って苦しいな、と感じていることがあったら、発達障害を疑ってみてもいいかも。
発達障害さんには、「多くの人が、当たり前と思うこと」(共有認識)が分かっていない、
他人とは少し違う感覚であるため、人からみると意外と思われる行動をとりやすい、
ということがあり、
人と人との間には、「暗黙の了解」というのがあるのですが、
暗黙の了解とは、つまり、その場で双方承知の上の「当たり前」のこと。
これが分からないのは、発達障害(その人の持つ脳の特徴)のため、ということもあるようです。
いろいろな発達障害があって、多くのパターンがあるため、発達障害といっても人それぞれのようですが、
そもそも、モノのとらえ方や、感覚が、
多くの人と違うため、みんなが当然と思うことを当然と思わず、不思議に思ったり、理解できなかったりする感じかもしれません。
例えば生真面目すぎて、
遠足の持ち物に、帽子、と書いてあれば、
どんな帽子か?
ツバ付き? 何色? どんな素材?
と詳細を聞いてきたり、
とにかく正確なものを持っていこうとして、
結局、どのメーカーのどの帽子を持っていけばいい?? と不安になり、
また、防寒具、と書いていれば、
どんな防寒具か?
分からず、迷いに迷って、
防寒具を二種類用意してみたりする。
言葉通りにしようとして戸惑い、
その言葉通りにできないことが不安。
みんながどんなものを持ってくるのかが、非常に気になる。
適当でいいんだ、と言われても、
適当って、具体的に、何のこと?
という感じだったり、
このタイミングで、と言われれば、
そのタイミングを一瞬でも逃すまいと必死。
そのタイミングで出すことに全神経を集中し、他のことは考えられないほど緊張する。
とにかく、ここは、完ペキでなければならない。
というような思い込みが強くなってしまう場合も。
ただ、それは、自分のこだわるところで集中するだけで、
他はテキトーだったりするので、
いつも常に神経質というわけでもないようです。
発達障害さんによっては、
普通の人(定型さん)よりも踏み込んだ、その人なりの分かりやすいマニュアルが必要。
定型さんが当たり前、と思い、書かなくても暗黙の了解で分かっているようなことも、
しっかり書いてあると理解しやすい。
発達障害さんの行動のコツなどの本は、今、多く出版されているので、そういう人の書いてあるマニュアルにプラスして、
自分の特徴に合った、自分用のオリジナルなマニュアルを作成するように、
一つ一つの経験を活かして、記録していくといいと思います。
関連記事
☆ いつも遅刻する人の、時間のみかた。 遅刻しない方法。 これからは、間に合う生活。