家事の「段取り」は、「そこから下がらない」ことを考える
同じ人が、同じことをしても、
する順番によって、かかる時間は大きく変わります。
分かりやすいところでは、同じまな板で、
野菜を切ってからお肉を切る、のと、
お肉を切ってから野菜を切る。
野菜 → お肉。 なら、そのまま切れますが、
お肉を切ってから野菜を切るなら、それはよ~く洗ってからでないと切れませんし、
まな板の表裏で、切る面を変えるぐらいの配慮が要り、時間がかかります。
順番一つですが、これが大きい。
(とくに手早いわけでもない私の場合は、この影響が大。(笑))
さて、こういう「段取り」とは、「順序」と「方法」のことだそうで、
やり方(どの方法でそれをするか)、とか、これをしてからコレをする(順番)。みたいなことをよく思うのですが、
私の大切にしていることは、もう一つ。
「そこから下がらない」ようにすること。
今した労働を、ムダにしないことです。
例えば、夕食に出すサラダの準備を、買い物直後にできる部分、事前にしておこうと思う。
この時、とりあえず切っておこうと、キュウリとまな板と包丁をだす。
さあ切っておこう、と、思ったところでピンポ~ンとなり来客が来て流れる。
またはメールが来て返信したりしている間に、他の用事を思い出す。
こうなると、だしておいた道具はムダになり、逆に片づけなればいけなくなったりして、
段取りは取れなかった、ということになります。
でももし、この時間、
「キュウリを洗った」ということならどうでしょうか?
キュウリを袋から出した途端、水道の蛇口の下に持って行って洗う。
まな板と包丁を出すような同じ短い時間内ですが、
このことで、時間をあけても、後から夕食のサラダを作るとき、キュウリを洗う一工程は終わっているので、再度洗う必要がなく、段取りが一つ取れたことになると思います。
(段取りが取れ、そこから下に下がらない。)
どこまですればキリになるのか、
ここまでしておけば大丈夫(もう下がらない。労働がムダにならない。)、というところに注目しながら作業すると、家事は要領よくラクに終わらせることができるようになっていくように思います。