NHKあさイチ。「おたま」は楕円形がおススメ。
NHK朝の情報番組「あさイチ」。
今日の特集は、「おたま」。(平成30年2月6日)
「楕円形」(オーバル型)がおススメだそうです。
お椀に注ぎやすく、お鍋からも、すくい易い。
(楕円形の横から注ぐと、注ぎ口が狭く、お椀に注ぎやすいく、
円形のオタマは、鍋との接点が円の中の一点になり、そこだけで鍋肌に当たりますが、
楕円形だと正面にある少し長い線で鍋肌に接することができるので、お鍋の中の具材が残りにくいそうです。)
あさイチの番組内でも検証していましたが、メーカーの方でもキチンと検証して、
自分の狙ったところから注がれる注ぎ口が安定していることや、
(円形のオタマは、オタマからお椀に注ぐ際の注ぎ口が広いのに対し、
楕円形のオタマの側面から注ぐ場合、注ぎ口がより狭くなっているので、注がれる液体が一点に集中して注ぎやすい)
それにより、注ぐスピード、よそい終わるスピードが早くなることが分かっているそうです。
カレーやシチューなどトロミのあるものも、浅型の円形よりも楕円形(オーバル型)のほうが角度がついているため、よそった時に、おたまの中に具材が残りずらい、など、大変に使い勝手のよいのが、楕円形のオタマ。
番組でもホメまくりで、もはや、なぜ円形のオタマが売り出されているのだろう? と思うくらい、
機能的に、円形(オタマジャクシ型)のオタマより楕円形の方が優れているのですが、
圧倒的に、円形(オタマジャクシ型)のオタマの方が売れている、
そのワケ。
そんな楕円形(オーバル型)のオタマにも、欠点が一つ。
「知名度が低い。」
(え? そんな理由?(笑))
オタマと言えば円形のイメージが強く、
楕円形のオタマが横に並んでいたとしても、
多くの消費者が、昔から使い慣れている円形を購入。
昔から使い慣れている見慣れている円形のオタマのほうが売れ、
こんなに使い勝手の勝るモノでありながら、楕円形のオタマの売れ行きは今のところ、全体の1%ほど。
売り場に置いても売れないので、どうしても円形の方を生産することになる。とのことでした。
つまり、「機能」重視ではなく、「イメージ」が先行している状態。
ただ、本当に使い勝手がいいので、キッチングッズ専門家の野口英世先生は、楕円形のオタマ以外を使ったことがないと話していました。
また、オタマをより使いやすくする方法としてはカスタマイズもできるとのこと。
オタマは柄の部分と円形(楕円形)の皿の部分が、120度に設定して作られているのですが、
これはあくまでも一般的なお鍋の形からとった角度なので、
フライパンのような浅型のお鍋に使う時はこの角度を広げて鈍角に、
逆に深型のお鍋に使う時には直角に近く曲げると、より使いやすくなるそうです。
何度も使うたびに曲げると金属疲労などもありますが、
一度とか数回程度であれば手で曲げてカスタマイズ可能で、
メーカーの方もされているとおっしゃっていました。
あとは、傷につきにくいプラスチック製のオタマはカレーの色などが付きやすく、
紫外線で天日干しすると消えやすい。
(プラスチックは紫外線に当てすぎると劣化するので、考慮して色を抜きたいときに当てると薄くなる)
などのマメ知識も紹介されていました。
オタマの正式名称は「オタマジャクシ」だそうで、
円形のオタマのイメージが、名称になるほど定着している形ですが、
そろそろ使い勝手重視。
本当に使いやすく作られている、楕円形(オーバル型)のものを使ってみるのもいいと思いました。