同じ話を繰り返す人が、「同じ話を繰り返す、理由」と、「特技」。 発達障害さんがスゴイ理由。
人と話していて「その話、もう聞いたけど」と思うような、
同じ話を繰り返す、
よくあることでもあるのですが、
これが特徴的と思うぐらい何度も延々と繰り返す人にお会いしたりします。
で、それが、小さい子や若い子だったりして、認知症という訳でもない、という時、
その理由。
一つには、
「話し言葉に弱く、相手が分かってくれているか不安」と思っていることがあるようです。
例えば発達障害さんには短期記憶が弱かったりして、覚えていられないという不安が混ざることがあるようですが、
話し言葉(音声)は、言ったあと、録音でもしない限り、その証拠が残りません。
短期記憶が短い傾向のある発達障害さんは、
今言ったことが、
もう証拠のなくなった音声が、キチンと相手の耳と心に入って受け止められているかが不安なので、
とりあえず繰り返す。
(自分だったら忘れてしまいそう、と思われることを、相手も忘れてしまいそう、と感じて)
相手が分かっているか確認するように、何度も言ったりします。
また、他の理由ですが、
「自分が心で気にしていることを、心に留めておけないから。(口に出さずにいられない)」
この、口に出さずにいられない、のは、
子供が思ったことをそのまま話してしまったり、
知っていることを言わずにいられなかったり、というのに近い感じ。
不安なことや、気になっていること、心に強くあることを
自分の心に留めておけず、
人に話すことで吐き出して安心する。
気を許せる相手であれば、あるほど、
この話の回数が増え、何度も何度も同じ話を繰り返す。
なので逆に、職場の上司といったような、緊張する相手の前では、
回数が減ります。
こちらほうの話は、本人の気にしていることや不安なので、悩み的な内容のものが多く、
相談しているようにも聞こえるのですが、
いくら聞いているほうがアドバイスしても、
聞き流す?だけで、結局決断できずに、
何度も同じ悩みを繰り返し話す、ということになりがちです。
そういう方は、優柔不断で、なかなか決められない、ということが多く、
決められないから、気にして、エンドレスに話している、という感じなのかもしれません。
ただ、こういう方、
何かが特別に上手かったり、できたりする。
同じ話、だけでなく、同じこと、も繰り返す、
つまり、練習も何度も繰り返す、ということですが、
本人が好きな何か一つを何度も繰り返しすることが多いようです。
それが絵だったり、歌だったり、勉強だったり…、
特徴として、何度も繰り返し練習し、非常に上手な「特技」を持っていたりする。
発達障害さんは短期記憶が短かったり、定型さんにはないいろいろな特徴もあるのですが、
何かで才能発揮ということが多いのは、こういうことで、
特徴をきちんと認識して、
生活の困りごとにでているところは改善し、長所を活かすと、スゴイ事ができるのだと思います。