ズボラ主婦脱出法。 ずぼら卒業に必要なのは、やるべきことの明確化。 そして、一つずつ手順通りしていくこと。
自称 ずぼら主婦さんは、少なからずいるようです。
この「自称」というのが、けっこう「怪しげ」で、(笑)
全く片づけられないという方から、
本人はそう言っているけれど、実際はけっこうキチンとできている方まで。
あくまでも「自称」なので、お宅にうかがってみると、
家事に自信を持ってアドバイスしていた年輩主婦の家より、
ずっとキレイにしていてビックリ、ということもあります。
年輩主婦で、自称ズボラ主婦さんに「キチンとしなさいよ」と、ご注意をしている方でも、
家に行ってみると、紙類や道具が、台所にも居間にも目に見えるところに積んであって、
気にしていないんだな、と思うこともあり、
(正直、「え?」 とか思う(笑))
感性や、暮らしに満足しているかどうか、自分をズボラだと思っているかどうかは、本当に人それぞれなのだと思います。
さて、それでも自称ズボラさんが、どうして自分をズボラだと思うか? と考えてみると、
単に「自信がない」ということも多い気がします。
これは、片づけに限らず、何をするにも自分を信じることができなくて、
自分より他人の方が上に見えてしまう心の状態にあるのかもしれません。
(自信に関する記事はコチラ。 『自信のない人は、「他人は自分の自信を奪いたいのだ」と、見抜く。 数字や結果をみて冷静に分析。 人って意外と、たいしたことがない、と気づくこと。』)
ただ、そういう人の他にも実際に、
発達障害さんの中で「片付けられない」という特徴を持つ人があるそうですが、
短期記憶が弱めで、すぐものを忘れてしまいがちな傾向があり、
家事に関しても「これをして、それをして、あれをする」という毎日の順番を、
ハッキリと明確に認識できない。
なので、片づけに関して「何をすればいいか」が具体的に分からず、行動できないということも多い。
(例えば、汚くなってしまった部屋は、部屋に散らばったゴミを捨てて、散らばっている服を一か所に集めて置き…などの片づけの順番があっても、「まず最初に、部屋に散らばったゴミを捨てる」ということがいつもハッキリ思いつくとは限らず、行動できないことも多い。)
さらに、「2つのことを同時に並行してすることが苦手」なので、
片づけの手順を「考え」ながら、「行動」する。
ということが得意ではなく、
イザ行動すると、何をして良いか思い出しにくい。
ということが原因にあるかたもあるようです。
「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」、と思っている状態は、
やることが明確に分かっているようで、分かってない。
するべき次の行動が、一つに絞り切れていない状態です。
これが、ズボラさん状態をつくる原因になっていることが多いかもしれません。
さて、それでは、現実的なズボラ主婦脱出法ですが、
することを明確に決めて、紙に書いておく。
「するべきこと」と、「するべき手順」を書きだして、明確化し、紙に記憶させておくこと。
何をどの順番でするのか「明確にし」、それを記憶に頼らずに「紙に書いて」、「決まったところに置いて」おく。
例えば 掃除なら、最初に「何時にモップを持って、ここからホコリを取っていく」という、
具体的な行動を決めて、書いておく。
そうして、自分のとるべき行動のハッキリ分かるようにが決めるのもいいと思います。
(ちなみに片づけの手順を書いた記事はコチラ。 『片づけられない人が、片づけられるようになる 2 ルール作り。 「床にモノを置かない」で、床一面がキレイ。』)
発達障害さんでも、掃除とは具体的に何をすることですか?
と、聞かれると、具体的に順番にスラスラ言えたりするのですが、
実際に「行動しながら、順番にスラスラ思い出す」という
二つをのことを並行して行うことが苦手だったりします。
短期記憶で思いだすことが苦手、
さらに、
二つの行動が並行してできないことで、
(実際に掃除するという「行動」と、することを「考える」という二つ)
家事ができず、
何もしない(できない) = ズボラ。
みたいなことになっていることもあるので、
ここをカバーするように、明確に決めて書き、
行動するときに、考えなくてもいいように、書いたものを見ながら作業すると、
ズボラ脱出しやすいのかと思います。
また、毎日の過ごし方でも、
自分が通るたびに、その通り道は一つずつキレイになっていく、という風に決めます。
さりげなく見ながら歩く、ちゃんと目についたものを意識して、持ち、定位置に戻すようにする。
自分が一階から二階へ移動する間、みつけた余計なモノを一つずつ片づける。
二階に上げるものがあれば、必ずついでに持って上がる。
目についた一つ一つのものを、移動のついでに、目に入るたびに一つずつ、手に持ち、
所定の位置に片づけます。
そうしてキレイにしていくことを心がける。
片付けは、「片づけタイムに一気に片づけるモノで、その他の時間にするものではない」、のではなく、
片づけは、「目につく都度、一つずつ、普段の生活の「ついで」に片づけるもの」。
その、見る目を養うといいようです。
一つ余計なものが置いてある、ということに気が付き、二つ三つと増えて散らかる前に、片づけてしまう。
「なんでコレ、こんなところにあるの?」 と、思えるようになること。
人は明確に一つの指示があると、けっこうできるもの。
もし、自分はズボラ主婦で家事出来ない。
でも、出来るようになりたい、と思っているなら、
きちんと手順を考えて、一つ一つに分けて行動してみること。
実はズボラ主婦ではなく、キチンとした主婦だった。
ということも、あるのではないかと思います。