婦人之友 友の会の「家計簿」(羽仁もとこ家計簿)。クレジットカードを使った場合の記帳の仕方。
家計簿をつけ始めて、最初にネックになるのが、クレジットカードを使った時の記帳の仕方。
どうすればいいの?
と思われる方、続出。(笑)
私もその一人でした。
クレジットカードは、「品物を買った日」と、「お金を支払った日」が違い、
さらにそのお金が現金ではなく、預金から落ちるため、
記帳法が分かりにくく、
また、その記帳法も一つではなく、人それぞれやり方が違うため、混乱しやすいようです。
なので今回は、クレジットカードで買い物をした時の私の個人的な、婦人之友社の家計簿記帳法と、大まかな考え方を書いてみたいと思います。
まず友の会の家計簿では買い物をした時、「何をいくらで買ったか」ということと、「そのお金がどこからでたか」という二つを記帳するものだ、ということを認識しましょう。
(簿記の「借方」と「貸方」と同じ。)
例えば「パンを100円で買った」という、「何をいくらで買ったか」を主食費の欄(パンを買った時にかく費目の欄)に、「パン 100円」と書いたら、
現金の欄に「支出 100円」(そのお金は現金からでた)と書く。
現金で買わない預金からの引き落としも、例えば「パン 100円」と(何をいくらで買ったか)主食費の欄に書いたら、
銀行預金の記帳欄に「支出 100円」(そのお金は預金から引き落とし(支出))と書いておく。
これが、買い物をした時に家計簿に記帳される二つのことです。
さて、クレジットカードでは、「何をいくらで買ったか」ということと、
「預金から引き落とされた(そのお金は預金からでた)」ということの二つの記帳との間に、
「月をまたぐ」というタイムラグがあります。
品物を買ったのが5月でも、預金が引き落とされるのは、6月。
だったりするわけです。
これを毎月の家計簿に書くのに、人それぞれの記帳法があると書きましたが、
書き方として大きく言うと二つ。
① 「何をいくらで買ったか」と「そのお金が預金からでた」ということを、それぞれの月に書く。
(クレジットカードで買い物したのは5月。 通帳から引き落とされたのは6月。 を、それぞれの月に書く)。
② 「何をいくらで買ったか」と「そのお金が預金からでた」ということを引き落としのあった同じ月に書いてしまう。(実際にはタイムラグがありますが、引き落としの月にまとめて記帳)
①の場合も、②の場合も、
現金ではなく、現金以外から買い物をした場合は、
「買ったものと金額」を書く際の金額欄にカッコ( )をつけておくと、区別できて分かりやすいです。
それぞれの記帳法のメリットとデメリットとして、
①の、「クレジットで買った時に買った内容を書いておき、引き落とされた時に預金から引き落とされた内容を記帳する」という方法は、
メリットとして、買ってすぐに記帳するので、買った品物の内容にヌケモレがなく記帳しやすい。
(作業を溜めないので、精神的にラク)
デメリットとしては、品物を買った月と、お金が動いた月が違う、
(その月の収支がクレジットカードの分の金額が合わない)ということかもしれません。
②の、「クレジットカードで引き落とされた月にまとめて、クレジットで買い物をした内容をかく」場合のメリットは、
現金が引き落とされた月にまとめて書くと「ひと月のお金の動き」が、
「品物を買った金額」と「お金の出ていった金額」がピッタリ同じ。
ただし、デメリットとしては、
クレジットカードが引き落とされた時点の月まで、
買ったものの記帳を溜めてから書くので、
買ってすぐに記帳しないことで、
何を買ったか忘れてしまいやすい。
レシートがどこかに行ってしまったりして、面倒くさい。
(買い物をしてから一か月後に引き落とされたりするので、
お金が動いたときに記帳しようとすると、何をいくらで買ったかレシートで調べなくては分からない。)
買い物が多量になると、まとめ付けが大変。
家計簿をつけを「買った時に書かないこと」で、作業を溜めてしまい、
後から書くのが面倒に感じやすい。
ということがあると思います。
ちなみに私は主に①。
ものによっては②、と、両方の方法で記帳。
場合により分けています。
まず、クレジットカードで、自分でした「買い物」は、主に①の方法で記帳。
買った時にサクサク買ったものの内容を記帳してしまい、
預金からの引き落としは、引き落とされた月に金額を書く。
(5月に買い物した時点で、主食費の欄に「パン 100円」と記帳し、
メモページ(空いている欄)に、「6月25日引き落とし分、○○クレジットカード、○○○○円、(買ったものの内容を)記帳済み」とメモしておく。
翌月6月は、預金の支出欄に、預金から引き落とされた額を記帳し、メモの金額を合わせて、合っていたらOKとする。)
で、②は、保険など、
とくに自分が買い物したわけじゃなく引き落とされたものについては、②の方法で、
買ったもの『「特別費の欄に、○○保険、○○円」と「預金の支出欄に○○円」』と、ひと月に書く。
という感じです。
つまり、
① 日常の食費などを決済するクレジットカードは、
買った時に、それぞれの費目の欄に「買った物と金額」を記帳しておき、
翌月「預金の引き落とされた額」だけが記帳される形です。
この記帳した時に、あいているページに、
「何月何日、どこのお店で、どのカードで、いくら買った(金額)、(「何をいくらで買ったか」は)記帳済み(「預金から落ちた額」は未記帳なので翌月落ちた時に書く)」、
ということを書いておいて、
そのカードからその月の総額でいくら使ったか分かるようにして、
翌月引き落ちている額を記帳して金額を合わせます。
② 保険などが決済されるクレジットカードは、引き落とされた月に記帳。
引き落とされた時点でも「買ったものと金額」が分かりやすいため、
「預金が動いた」ときに同時に「何をいくらで買ったか」と「預金から支出した額」の二つを間違いなく記帳しやすい。
こうして文章で書くと、記帳が難しく感じられるかもしれませんが、
要は「何をいくらで買った(それぞれの費目の欄)」と「そのお金が動いた(現金や預金の欄)」の両方に同じ金額が書かれていればOK。
慣れれば、毎月同じ作業です。
婦人之友社の家計簿には、家計簿相談の電話窓口があり、教えてくれるところもあるので、
分からない時に聞いてみると分かりやすそうです。
☆ 『婦人之友 友の会の「家計簿」は、4種類。 それぞれの特徴。 』