収入はあるのに貯金できない、「隠れ貧困」。 (テレビ「白熱ライブ ビビット」)
テレビの情報番組「白熱ライブ ビビット」(平成28年4月12日放送)で、収入はあるのに貯金できない「隠れ貧困」について放送していました。
バブル時期を体験した世代などで、現在そういう2人以上の家庭が増えているそうで、
『隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計 (朝日新書) 』という本をだされた、
経済ジャーナリストの荻原博子さんが、実際に月50万円の収入で両親と子供二人の4人家族でも貯金残高約10万円というお宅を訪問。
どういう状態なのか、と今後どのように立て直していけばいいかを説明していました。
いや~、これ見て、実は私もドキッ!(笑)
正直、ここまで極端じゃなくても(貯金が10万円とか)、何かしら思い当たるフシがある方が多いのではないかと思うのですが、
隠れ貧困は、普通の収入のどこにでもあるようなの家庭に起こる現象で、
収入的には、ちゃんと生活していけるレベル。
しかも、とくに贅沢をしているわけではなく、
何かにお金をかけている自覚もなく、
いわば何気ないお金の使い方の生活習慣病のようなもの。
何か一つに10万円、というお金を使っていると、本人も「使いすぎたな」という自覚がでやすいのですが、
色々なことにそれぞれ少しずつ予算オーバーで、結果的に10万円ロスしちゃっている、みたいな。
スーパーに行って、安かったものをつい買ってくる。
給料前であまり余裕がなくても、誘われたランチに行く。
子供がしたい習い事や塾に、なるべく通わせようとする。
などなど、
家計の切り詰めが甘く、ついつい陥りがちなお金を使い方の、結果の現象。
(番組で出ていたチェック項目としては7つ。商品を売る魅惑的な言葉に弱い、見栄を張って買い物をしてしまう、毎年必ず海外旅行、子供の習い事には無限投資、自分へのご褒美がやたら多い、お金を使っている自覚がない、人の誘いを断れない)
毎月の収入でまかなえ、赤字ではないものの、毎月する貯金額が減っている、
というぬるま湯の中にいるうち、
気が付けば、今は良くても将来、破綻の可能性が指摘されるような家計になっているかも、
という警鐘をならす指摘でした。
そこで、荻原博子さんがこのお困り家庭の収支をチェック。
毎月の食費、教育費、光熱費、子供のお小遣い…、などを少しずつ減らして、
毎月10万円の貯金をしましょう、と提案されていらっしゃいました。
それができれば、そこまで困っていないのでは、という気がしなくもないのですが、
結論的には、「光熱費はどれぐらいつかっていますか?」などと聞かれても、
「よく分からない」と自分が何にいくらお金を使っているかの自覚がなかったのが大きな原因。
まず、収入がいくらあり、支出がいくらあるのか、
自分でしっかり自覚するところから始めるのがいいと思います。
家計簿をつけて、記録しないと分からない(自覚できない)ことが多いので、
手遅れになる前に、将来を見込んで、いくら支出しているか、簡単にでもいいので記録しておくことが大切だと思います。