家事にも、「志」が大切。
昨日、本の記事を書いたのですが、
(その記事。 『「スーパー主婦の直伝スゴ技!」』 )
その本に登場するスーパー主婦、「友の会」の皆さんは、
(「友の会」は、雑誌「婦人之友」の愛読者で作られた団体で、主婦の仕事について勉強し、学び合っている集まりです。
「キリスト教精神に基づく愛と協力
をモットーに、健全な家庭をはぐくみ、地域に働きかけ
よりよい社会を創りたいと活動」されています。
(全国友の会のホームページより。)
つまり、友の会の皆さんにとって、
家事の時間短縮をしたり、家計簿をつけて生活を見直したり、家族の栄養を考えた食事を作ったり、
個々の家庭で行き届いた生活をしようと、衣食住や家計簿の技術向上のため、集まって勉強するのは、
ひとえに、「健全な家庭をつくり、社会の進歩に役立ちたい」という思いから。
何のためにそれをするのか、という志があります。
本に書かれているのは、単に家事のやり方でなく、
著者自身も、全く家事のプロではなく、番組で友の会のスーパー主婦の皆さんを取り上げた、番組製作のプロデューサーの方です。
でも、なぜこの本が「家事本」として優秀だと思ったか、と言えば、
その本質というか、どういう志を持って家事をし、
何を考えて、どんな工夫、暮らしをしているのか、その根本的なところに触れ、感じ取れる部分があったからかも知れません。
本の後半、友の会の皆さんが、東日本大震災、被災者の方々の支援活動をされる様子が書かれています。
日ごろの勉強の成果を活かし、時間とお金、ノウハウを活用し、その支援を行った様子を記事にすることで、その志が何であったかを明らかにする形です。
「志」のある家事は、単にノウハウだけではなく、ここまで次元の違う物になるのだということを感じました。
必ずしも、皆さんと共通だとか、社会に役立ち家族を本当に幸せにしよう、と決まったものでなくてもいいと思いますが、
志をもって家事をすると、それを考えないのとは全く違ったものになるのかも知れません。
家事を得意とするスーパー主婦の方々の中にも、
お料理は得意だけど、片づけはそうでもない、などそれぞれの個性があるようですし、志を持ったからといって、必ずしも家事上手になる、ということではないようです。
また、現実に社会に役立ち、家族を幸せにしている方々が、みんな家事上手というわけでもありません。
主婦なら誰でもスーパー主婦を目指す必要があるのか、と言われると、そうではないと思います。
ただ、もっと家事を追求してみたいという気持ちがあり、それを応援してくれるような本に出会えたので、
静かに志を持っていきたいと思いました。