ちらからない部屋。 まず、「「床」にモノを置かない」、この一つの心がけだけでも、だいぶ変わる。
ずいぶん前に、汚部屋を片づけるテレビ番組で、
一度片づけた汚部屋の女性住人の部屋を、しばらくぶりに訪問すると、
前ほど散らかっていない、ということがありました。
実は意外とこういうことは少ないので、
(汚部屋にする方が、他の人に手伝ってもらってキレイな部屋にしても、
片づけについて学んでいないと、リバウンドして、また汚部屋に戻りやすい)
(他人に片づけてもらっても、本人の意識や習慣が片づけ出来るようになっていないと、
また散らかる)
おや、と思ったのですが、
実は女性住人さんには、「彼氏」ができていて、
部屋をきれいに保つように、
「とにかく「床」にモノを置かない」ようにされているとのこと。
たったこの一つの心がけだけで、
以前の汚部屋からは脱出されていました。
やはりモチベーションがつくと、部屋は変わる。
片づけには、その人なりの「片づける理由」も必要なのだと思いました。
部屋を片づけることは、他人に手伝ってもらえば可能で、
あっという間に出来たりしますが、
問題は、その後、それを保てるかどうか。
本人が、汚部屋に戻さずに過ごせるかどうか。
本人の健康を保ち、人に迷惑をかけない程度には整えて過ごす。
「床」にモノを置くのはとても簡単で、
「置きやすい場所」なわけですが、
床からモノを拾うのは、「かがむ」という一動作が必要で、
「ヨッコラショ」。(笑)
実は意外に大変な作業。
まず、そのことを知っておく。
床にモノを置いたと同時に、「ここから拾い上げるのは大変」と頭をよぎっていることが大切です。
重力に従って、下へモノを落とすのは簡単ですが、
そこから拾い上げる作業には、重力に逆らった「力」が必要です。
人の顔も体も、年齢とともに、いろいろなものに重力がかかりますが、
(ないことにしたい(笑))
せめて部屋だけでも重力に負けずに過ごすことが出来たら、キレイを保って素敵になりそうです。
床にモノを置いても、カンタンに拾える習慣がついているお片づけ上手さんもいますが、
お片づけ下手さんは、ここが苦手。
床にモノを置いて、重力がかかれば、
散らかり部屋の住人が片づけるのにはハードルが高くなり、
床から持ち上げるのには、
人の意思と労力なしには動かないのだ、と認識して、
ここから拾い上げるのは大変、ぐらいの意識をもったほうがいいかもしれません。
さて、そんな労力をつかうより前に、
散らかり部屋から脱出されたい方は、まず、『「床」におかない』と、徹底する。
置かなければ、持ち上げる必要もありません。
片づけたいと思っている方は、多分まず、ココから。
片づける前に、散らかさない習慣をつける。
いくら片づけても片づけても散らかる、というのではなく、
まず、散らかりの水道の蛇口しめる、という感じ。
一度片づけたら、もう散らからない習慣をつけると、
(散らかりの蛇口をしめると)
キレイな部屋になっていくと同時に、無理なくキレイを保てるようになっていくと思います。