「片づけ」は引き出しの中を全て出し、捨て、戻す、が基本ですが、「出して、戻らず、そのまま散らかった」経験のある人は、狭い範囲で「片づける場所を特定」する。
「いつも片づけたいと思っているけれど、片づかない」と思う人は意外と多くいらっしゃるようです。
ただ、常に片づけている状態を保つことが難しい。
という方でも、片づけたい、片づけた状態でいたい、という思いは強く、
お片づけのカリスマ 近藤麻理恵さんは、アメリカの雑誌TIMEの「世界で最も影響力のある100人」に選ばれ、お片づけの本は、今や大ベストセラーです。
いろいろな方の書いたお片づけ本は、今、本当に何冊もの本が書店に並ぶのですが、
それを読んで誰でも片づけられるようになるわけではなく、
やはり、ある程度の実力があることが条件。
そもそも「片づけなければ」、片づきませんし、
片づけ下手さんが、片づけマニュアルの基本にしたがって、引出しの中のモノをすべて出し、
要らないものを捨てて定位置に戻そうとしたら、
片づけようと引出しの中のモノをすべて出し、
そのまま戻らず、散らかるレベル。(笑)
昔、お笑い芸人さんがテレビで、
飼った犬を思い切り遊ばせたくて、広い野原に連れていき、
放して走り回らせて、ストレスを発散させてあげようとしたら、
放したとたん一目散に走っていき、そのまま逃げて二度と帰ってこなかった、と話していたのを思い出しました。(笑)
一段目とか、数段目までは片づけますが、家中にある引き出しを全て片づけようとすると、途中で疲れ果てて、戻らない瞬間が来る。(笑)
(いっぺんに多くのものを出すのではなく、自分の片づけ終わらせられる範囲を見極める、区切りが必要)
そこで、そのハードルを下げます。
まず、『超狭い範囲で「片づける場所を特定する」』。
この段階に階段をつけることで、散らかったままになることは少なくなる気がします。
最初に範囲を、「居間」などと大きく区切るのではなく、
まず、「この台の上」そこが片づいたら、「テーブルの上」などと、
片づける場所を狭い範囲に特定して片づけていくと、「着実」に片づいていく一番の近道。
片づけのハードルを下げ、一番狭い、片づけやすい台の上など、自分がしやすいところから次々に片づけていくのがいいと思います。
この狭い範囲に特定した片づけの特徴は、「数分で、終わること」。
数分よりかかるときも、かからないときもあると思うのですが、
短時間の間に、とにかくその範囲は、「完璧に、片づけ終わる」。
片づけるのもあっという間なので、
出しっぱなしで放置、ということが避けられます。
片づけは、一つの仕事を「終わらせる」ことが第一条件。
それをいくつも積み上げていくことで、広い範囲も片づけられるようになると思います。
つまり、片づけられない原因は、
一つの仕事を「終わらせられないこと」、
一つの仕事の途中に、他のことを始めてしまうことにあることが多いので、
部屋全体が片づいていなくても、流し台の上はピシッとキレイ。
テーブルの上は物一つなくキレイ。
という状態にしていくことで、一つずつ片づいていくという感じかもしれません。
ちなみに、この物一つなくピシっとキレイな状態、これをすかさずカメラに収めたり、
収納しているモノを、テプラに書いて貼っておいたりする。
キレイになった状態の写真をそこに貼ったり、モノの名前を書いて貼っておくと、
そこに何があるべきなのかが明確に分かり、
キレイな場所のイメージが自分の中で定着し、
普段からキレイをキープしやすいと思います。