朝の家事を、夜にする。
主婦仕事には、暗黙のルールのようなものが存在します。
朝に、掃除と洗濯を済ます、みたいな「常識」というか。
でも、これを朝にしないことを決めると、一日って心置きなく、けっこう長く使えたりします。
朝家事を(本当はするべきなのに)サボってしなかった、というのではなく、
もともと「しない」と、決めておく。
しなくてもキレイな状態にしておく、ということ。
これがとても、ラクだと思います。
主婦には、炊事、洗濯、掃除、など、主婦仕事と呼ばれるものがあります。
出来て当たり前風に言われる主婦仕事ですが、現実にこなしてみると意外に大変。
自称「ずぼら主婦」の方、
「家事は完璧にできる」と思う方より、「なかなか出来ないな」と思われる方が多いのは、
そもそも、家事ってけっこう大変だから。
さて私も、これを負担に感じていた主婦の一人。
主婦仕事はエンドレス。 永遠で果てしないかのように感じ、
なかなかきちんとできないことで自信もなく、ただなんとなくストレスらしきものを抱え続ける日々。
お出かけに行くときも、遊ぶ時も、
「ああ、ウチ今片付いていない」など、まだできていない家事が頭の隅に、常にある。
ただ、あるとき、
この状態を止めてみよう、と思いました。
まず、私はそんなに手早くもないし、人と同じやり方で何かをすると、その中で抜き出て素早く器用にこなせるタイプではない。
つまり、人がなかなかこなせない家事に、私がそのまま取り組むと、
出来ない可能性が高い。(笑)
多くの方ができないものを、私がまともにやって、出来る気がしない。(笑)
ならどうすれば出来るか、いつも、「私にできる方法」という基準で考えてみる。
(ということは、たいていの方に出来る。(笑))
(たぶん。(笑))
そんな私に残されている取り柄は、「工夫すること」。
アイデア勝負です。
一つ大きく良いアイデアをだす、というより、
細かなアイデアを積み重ねて、とにかく、「私がこなせるようになる」までレベルを下げる。
それを一つ一つ試しながら考えていく感じです。
さてさて、そんな感じで取り組み始めた家事、
朝から、朝家事(朝食、お弁当作り、片づけ、掃除、洗濯、等)の終了時間「九時まで」、などと決め、必死で取り組む日々。
このやり方が、私には大変。
そして朝家事って、別に朝じゃなくていいんじゃないかと。
(開き直り? (笑))
以前、洗濯洗剤のテレビコマーシャルで、「40%の方のお洗濯が夜洗い」。
と言っていたのですが、
洗濯が朝でなくても良いように、片づけも掃除も、いろいろなものが、夜でいい。
というか、昼でもいい。
(もっと言えば、いつでもいい、…、というのはちょっと問題ですが。(笑))
朝必ずしも忙しくしなくても、「朝しなければならないこと」だけに限定してみれば、
朝の仕事量は減り、
それが終わることで、
一日、「もう家事仕事は終わっている」、というスッキリ気分で過ごせる。
その日の「朝」する一日の仕事を限定して、前日以前に済ませてしまう。
時間の使い方だ、と思いました。
家事のタイミングは人それぞれ、
「朝、掃除洗濯などを済ませる」というような、みんなと同じにしなければならないという固定観念を外す、みたいな感じです。
そういえば私の母も、「夜に拭き掃除をしだしたら、(朝しなくていいのが)楽で、止められない」、
というようなことを言っていました。
降り積もるホコリが落ちるのが朝、ということにこだわりたいなら、クイックルワイパーをかけてもいいし、
どこにこだわるか、その人次第。
そもそも私は、そこにこだわっている場合なのか?
(掃除をこなす、という目標レベル。(笑))
自分の頭で考え、自分のできるレベルに、
固定観念の方を変えてみる。
そう思って、始めはとにかく夜、片づけて寝るようにしました。
明日の掃除を今日するつもりで、片づけ、掃除の一部(できるところ、必ずしも全て一度にするのではなく、分散させる)。
そうしたら、朝仕事か減った分、一日の長い時間が好きなことに使える。
この爽快感にはまり、明日の家事をするつもりで、
前日以前、夜に限らず気づいたとき、「できることはしておこう」、という前倒しの家事が出来る感じに。
(夜も、まとめてやろうとすると、けっこう大変なので、細かな時間、時間の隙間、空いているとき、
出来るときにしようという分散が大切。)
一日の始まりの朝、いろいろな活動ができる大切な時間帯を、
家事に費やすのではなく、
出来ること、したいことに費やし、
外の活動がしにくい時間や、家にいて空いている時間にするように振り分ける。
そうすることで、何かをしたい時間に思いっきり長くできるようになり、
そのために今しておこう、と思うと、掃除も洗濯も料理も、空き時間に(他のことがしたいのにという)ストレスなくに積極的にするようになります。
(今しておこう、みたいな。)
朝の家事を朝しない。
その家事は、その時間にしなければならないのか、見直すと家事は、どんどんラクになるかもしれません。