主婦仕事は『いつも頭を使う、のではなく「いかに使わないか」』という設定を考える。
家事を要領よくしていく方法は、結局、
普段いかに「頭を使わなくても動けるようになっているか」という設定にあるように思います。
って、こんなこと考えてる専業主婦(私)って、どうなんだろう。
決して頭を使いたくないとか、そんなことを言っている訳ではなく…、(笑)
常にフル回転でなければ、良い家事ができない、
という状態には無理があるので、
時に頭を休めていても、自然に出来てしまうような仕組み作りが大切、ということです。
例えば、「片づけ」。
今はベストセラーを記録した多くの片づけ本が本屋さんに並びますが、
その主流派は、多分「捨てる」方法を書いた本。
つまり、「捨ててしまう」ということで、
そこに有れば当然でてくる、そのモノを「どうするのか?」という選択肢を大幅にカット。
そして、そのものに費やすエネルギーも0に出来る。
あまり考えなくても、やることが一つ、だったり、
そもそも、やること自体がなかったり。
選択肢が無くなった分、労力を使わずラクで、頭を使わなくて済む。
昔、アメリカのアポロ13号が、月面着陸計画に失敗し、地球に帰還する際、
酸素の残りが僅か、という極限状態の中で、
絶対に失敗しないために用いた手段は、紙とペン。
これを触るな、という文字をペンで紙に書いて、スイッチに貼り付ける、
操作してはいけないスイッチ、操作していいスイッチを明確にすることで、
極限状態の中でも、間違わずに操作することを可能にしたそうです。
また、有名なスティーブ・ジョブズ氏が、傾いていたアップル社再建のためにしたのは、まず、
製品の種類を減らすこと。
Appleの商品の選択肢を減らしてMacを選びやすくしたそうで、
その後、iPod、iPhone、iPadを市場に投入しても、常に、メイン製品のラインアップは数種類に抑えていたそうです。
選択肢が多くなれば、そこには「考える」力が必要になり、
選択肢を「選ぶ」という作業に時間がかかる。
正しい判断を出来るときもありますが、
そうでない確率も高まります。
選択肢を狭め、「選択肢が少数、または選択肢が一つ、考えなくても済む」、というような条件を作り出すことで、
間違わない仕事、精度の高い仕事を素早く出来るようになる。
家事仕事も、することが決められていて、
レールの上に載っているように、淡々と進めていくだけ、
という設定にあらかじめしておくと、
毎日の家事は、格段にラクになる。
そして、そのレールの上に載ることがどんなにラクか、
それをすれば、毎日ずっとラクに過ごせる、
ということを本人が熟知していると、
しくみが壊れることが少ない。
こなしたくて、こなせなくて、ストレスを浴び続ける、という日常を抜け出すことになると思います。
片づけは、そもそも、「選択肢を減らしていく作業」。
そう思って、目に付くものをどんどん捨て、選択肢を減らしていく。
家事をラクにしていくのに必要な片づけ。
「選択肢を減らしていく作業」、
と思いながら、目の前にあるモノを、
捨てる、または、自分の最初に探す場所に戻すなどの作業をしていくのがいいかもしれません。