精神的に辛いときは、自分の中の「ダースベイダー」を見つける。 「心配事」は多くの場合、現実に「起こらない」。
超有名なジョージ・ルーカス監督の米映画、「スターウォーズ」。
その「スターウォーズエピソード3 シスの復讐」では、
主人公のアナキン・スカイウォーカーが、暗黒面に落ちて、ダースベイダーとなるストーリーが描かれています。
このアナキン・スカイウォーカー。
とにかく、考え方が暗い。(笑)
(全て悪い方に考える。)
聡明で勇気と行動力があり飛び抜けた美貌の持ち主、一国を率いる女王で元老院議員、最高に素敵な女性、という設定のパドメが、
なぜ結婚したのか、全く分からない私。(笑)
良いのはルックスだけじゃないの?
と思われる暗さで、
(しゃべらない暗さではなく、「悪い方に考える」という暗さ。)
「ジェダイの騎士」としての天才的な才能があったから好きになった?
でも、そんなことで結婚したい男性として好きになるかな?
と、例え人として好きになっても、悪いけど暗くて、結婚したら不幸になる予感満載。
(人はそれぞれ。)
(確かに戦うと強いし、頼りになる。ルックスも俳優さんだから良いのかもしれない。
好きになる人も続出で、結婚相手としてはどうなの?と思う私は、少数派、かも?)
そしてついに、
「赤ちゃんを産むとき、パドメが死ぬ」
という、妄想にとりつかれ、
(どうしたアナキン)
「パドメを救うため」という言葉を信じて小さな子供まで皆殺し。
結局、パドメは肉体的には医学的に全く問題なく出産を終えるのですが、
アナキン・スカイウォーカーが、犯した罪や行動に精神的にショックを受けて絶望し亡くなる。
(医療ロボットも、肉体的にはどこも悪くないので手の施しようがないといい、対処法なく死に至る。)
自分で作った妄想の上に立って行動することで、悪い妄想を現実のものとするように引き寄せ、
自分も人も苦しめ、
そこを悪の帝王に利用され、手下(ダースベイダー)となる。
そんなストーリー。
暗すぎるぜ、アナキン(ダースベイダー)。
と、思っていたのですが、
これ、他人事じゃないな、ということに、ある日気が付きました。
人の悩み(もちろん自分も)は、ほとんどこの「起こってもいないこと」だと。
悪い妄想で、自分を苦しめる。
悪い妄想で、悪い現実を呼び寄せかねない行動をすることがある。
(人が自分を悪く思っている気がしたり、
悪いことが起きるだろう、こうなるだろう、という予想で苦しむことが多い。)
そういうアナキン(ダースベイダー)には、誰の心の中でもなりえる、と。
数年前、「心配事の9割は起こらない」というタイトルの本がベストセラーになりました。
人の心配事(苦しみ)の多くが、現実には起こっていないこと。
本人は「起こりそうなこと」と、感じることですが、
その多くは現実に起こらない。
人は、この「悪い予感」に苦しめられる存在だと。
小さい頃、真っ暗になった部屋を歩くだけで、何かいそうでこわかったけど、結局何も起こらなかった、みたいな。
何かで、苦しい、と思ったときは、
まず、そのことがまだ現実のものではないこと(妄想であること)に気づくこと。
そして、その妄想の上に立って行動せず、
これは妄想だ、アナキン(ダースベイダー)と同じ状態だ、
と自覚すること。
自分の中の妄想に気づいたら、人が思っている妄想にも気づくようになり、
なぜ、相手がそういう行動を取るのか、よく見えるようになります。
悩みに対する対処法、お勧めなのは、
その悩みの正体に気が付くこと。
気が付こう(見抜こう)とすること。
気が付けば(見抜けば)、ウソのようにすっと消えていくこともあるかもしれません。
それから、栄養を摂ること、寝ること、片づけること。
これは本当に大切だと思います。
そういう視点で見ると、悩みに対するいろいろな本に、同じようなことを言い方を変えて書かれてる部分がありました。
(斎藤一人さんの本、心屋仁之助さんの本など)
悪いことは起こらない、と信じて、
幸せに生きる、と決めて、過ごしてみるのもいいかもしれません。